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2021年04月08日号

4;生コン伝票を電子化~国交省

国土交通省は1日、建設現場の生産性向上を図るi―Construction(アイコンストラクション)に関する今年度の取り組みを公表した。主に①中小企業や地方自治体がICT施工を利活用する環境の充実②生産性向上のための工法、材料等の導入拡大③iConの海外展開の3つ。このうち②では現場打ちコンクリートの品質確認の効率化に向け、JIS規格の改定案を検討していくとした。現場打ちコンクリートの品質管理方法では、画像解析やAI(人工知能)などデジタル技術が多く試行されているが、生コンの配合計画書や納入書はJISA5308(生コンJIS)に基づく紙伝票で提出されることが多いことから、AIなどを用いた品質管理試験の伝票をデジタル処理できるように今年度中にJIS改正案を整理し、来年度の改正を目指すとした。ICT技術を活用し、材料や品質などのデータをクラウド化して関係者間で情報を一元管理できるようにし、サプライチェーンや品質管理の効率化を図る。これによる生コン業界のメリットとして、同省では提出書類の簡素化、受け入れ・工程・製品検査および品質試験の省力化や合理化などが見込めるとした。