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2018年12月20日号

2;値上げの難所で上伸~セメント

2018年のセメント業界は、需要環境が好転する一方で、石炭などの諸資材価格の高騰に見舞われ、コスト転嫁の値上げの交渉に追われた。19年も堅調な需要が持続する見込みで、首都圏での再開発工事やリニアを含めた新幹線などの大型工事、災害復旧工事などが支える。しかし、人手や輸送力の不足といったボトルネックに加え、特需の恩恵を受けない地方市場では停滞が続く可能性が高いため、需要が突き抜けて伸びていく雰囲気はない。セメントの値上げは、需要家の受入れが進んできたものの、金額ベースではまだまだ不十分。交渉は年をまたいで続行される。