2008年11月06日号
1:生コン出荷~上期5000万立方メートル割れ
2008年度上期の生コン出荷数量が5000万立方メートルを割った。上期としては、全国生コン両連合会が現行の仕組みで出荷統計を取り始めた89年以来、最低値を記録した。公共投資の削減と景気後退によるマンションなど民間投資の低迷が響き、すべての地区で前年実績を下回った。中でも最大の生コン消費圏である関東1区の減少率が最も大きかった。民需依存度が高いために景気後退の直撃を受けた格好だ。ここにきて社会・経済情勢が激変。米国の金融危機の大波を受けて株と円高が加速しており、景気への下押し圧力が一段と強まっている。生コン需要の先行き不透明感が増しており通期では1億立方メートルの大台を割る可能性もでてきた。