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2008年10月09日号

1:住友大阪セメント値上げ表明~4月出荷から最大3000円

 住友大阪セメントは4月1日出荷分からセメントの販売価格を㌧当たり最大3000円引き上げる。石炭・石油といったエネルギー価格の上昇が続いており、来年度の購入価格がさらに跳ね上がる見通しが強まっているためだ。同社の試算によると、上げ幅が最大の3000円の場合、その7割がエネルギー価格の上昇分だという。工場設備の維持修繕費、鋼材など諸資材価格や運賃の上昇分なども織り込んだ。これとは別に値差是正にも取り組み、適正な価格体系の構築を目指す。今年度に続き来年度もセメントの大幅値上げが必至となり、セメントの7割を消費する生コン業界では今後、転嫁値上げの動きが、ふたたび活発化する公算だ。