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2008年10月02日号

2:広島工組~スラッジを全量使用 改質剤でセメント置換

 広島県生コンクリート工業組合技術委員会は9月22日、「改質スラッジ活用研究成果報告会及びシステム見学会」を広島地区生コンクリート協同組合技術委員会の協力のもと開催した。
 同研究は、生コンクリート製造過程で発生するスラッジを、コンクリートの品質に影響を及ぼすことなく、改質スラッジの強熱減量が2%程度以下の小さい段階でスラッジ水改質剤(凝結遅延剤)を添加して水和の進行を抑制し、管理が容易となった改質スラッジをセメントと置き換えるというもの。このシステムを導入することで、生コン工場で発生するスラッジ水の全量を再使用することが可能となる。セメント資源の削減や生コン工場のゼロエミッション化につながるものとして、関係者は次のJIS改正に同システムを盛り込みたい考えで、今後はシステムの普及を図っていく。