2016年11月17日号

3;海外は増益確保～太平洋セメント

太平洋セメントが１０日発表した４～９月期の連結決算は減収、営業・経常減益だった。セメントの販売量は、輸出を１０万トン増やしたものの、国内のマイナスをカバーできず、３・９％減の８９４万４千トンにとどまった。セメント部門では国内は売上高が０・９％減の３８９０億円、営業利益が０・８％減の２８３億円とおおむね横ばいになる見込み。セメント販売が減った分、固化材販売が増えるため、収益面で数量影響はなくなる。輸出増加、変動費の改善などで輸出価格の低下、固定費の増加などといった悪化要因を吸収する。海外は営業利益が１０１億円と６５％増加する。