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2008年07月24日号

1:乾燥収縮~生コン・設計・施工 複合的な対策が必要

 日本建築学会がホームページに公開した建築工事標準仕様書・同解説JASS5(鉄筋コンクリート工事)の改正草案によると、計画供用期間が長期・超長期の級(100―200年。特記なし)の場合のコンクリートの乾燥収縮を「8×10-4」と規定している。現在の流れからすると、規定化が見送られたり、基準値が緩和される可能性は極めて低く、設計者、施工者、生コン生産者はその対応を求められることになりそうだ。乾燥収縮は粗骨材の性質が重要な要素となるが、骨材事情は地域によって千差万別。骨材だけで対応できない地域では、設計、施工、生コン(材料)各段階における複合的な対策が迫られる可能性がある。