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2016年10月13日号

2;老齢船8割 退役続く~首都圏の海送骨材

東京湾内で千葉砂や石灰石などの生コン用骨材を運搬する平水船が減っている。木更津地区を拠点とする平水船はピーク時(1990年)に128隻あったが、現在は51隻と、ピーク時に比べ6割減った。また船舶の老朽化も深刻だ。平水船の償却年数は通常、14年だが、51隻のうち46隻は98年以前に建造された船舶となっており、船齢20年以上の老齢船比率は8割を超えている。2014年から新造の動きも出てきたが、減船のスピードが速く、供給力は維持できていない。平水船を航行する業者は、「修繕を続けても船齢30年以上を超える船舶は危険」とし、首都圏で計画されている東京オリンピック・パラリンピックなどの大型工事を前に、安定供給体制の維持に腐心している。