2008年07月24日号
3:太平洋セ・日鉄鉱業~首都圏向け石灰石骨材値上げ
首都圏の石灰石骨材が下期から値上げされる。太平洋セメントは10月出荷分から工場への納入価格を㌧当たり最低300円、日鉄鉱業も10月出荷分から300―350円引き上げる方針だ。両社とも「原油高による燃料費の上昇が要因」としている。太平洋セメントは今月中、日鉄鉱業は今月下旬から8月上旬をメドにPRを始める。
両社が値上げの主な要因とした船舶の燃料費(A重油)は2007年1月から1・5倍の91円(5月、石油情報センター調べ)に上昇している。石灰石の運搬を依頼している船会社はこれ以上のフレート運賃の引き上げを求めているという。首都圏に供給されている石灰石骨材は北海道や中・四国、九州など遠方から輸送された後、東京湾内で二次輸送されるケースが多いため、燃料費・フレートの上昇が売価に与える影響が大きい。