文字サイズ(変更方法 文字サイズを大きく 文字サイズを小さく
2008年07月24日号

4:千葉~生コン 深刻な需要減 採算改善へ売り腰強める

 千葉県生コンクリート工業組合のまとめによると、4―6月の工組員の生コン出荷数量は前年比22・5%減の80万6000立方メートルと激減した。改正建築基準法や景気減速、建設資材高で需要基盤であるマンション建設が鈍化している。県下各生コン協同組合は、需要は下期から回復基調に入るというシナリオを描いているが、マンション建設がさらに遅れたり、あるいは計画の見直しや中止が相次ぐようだと、今期の出荷は想定より大幅に下振れる可能性がある。一方、千葉北部生コン協組(松戸市)が今月から生コン価格を1000円引き上げた。諸資材のコストアップの転嫁が理由。県下では既に千葉中央、千葉西部、千葉北総各協組が四月から値上げに取り組んでいる。コストは上昇基調が続き採算が悪化していることから、各協組は値上げ浸透へ売り腰を強めている。