2008年06月19日号

2:国交省～単品スライド条項発動 生コンは見送り

　国土交通省は１３日、「単品スライド条項」について、鋼材類と燃料油の２資材を対象にすると発表した。一方、生コンへの適用については「現時点で著しい価格の上昇は見られない」として見送った。
　同省は運用基準の制定について「Ｈ鋼、鉄筋をはじめとする鋼材と、燃料油の価格は急激な上昇を続けている」として、同約款２５条５項の「価格変動による不適当な請負金額」に該当すると判断。２資材を同条項の発動対とすることを決めた。運用基準として、対象資材の価格じょうしょうに伴う工事費増加分のうち、１％を超えた額を国が負担することを新たに定めた。ただし、年度をまたがる工事などについては、前年度の出来高分の費用を差し引いた額となっている。