2007年12月13日号
1:太平洋セメント~最大2000円値上げ 生コン 転嫁値上げに動く
太平洋セメントはセメントの販売価格を来年4月1日出荷分から大幅に引き上げる。上げ幅は需要家によって異なり、最低でセメント㌧当たり1千円以上、最大で二千円程度となる。セメント焼成・自家発電の燃料である石炭価格が急騰しており、来年度購入価格も一段高が必至の情勢だ。コストアップを価格に転嫁できなければ国内セメント事業は営業赤字に転落する可能性すら出てきたことから、不退転の決意で満額浸透を目指す。首都圏では、背水の陣といえる同社の姿勢に生コン協同組合が敏感に反応。既に玉川協組が生コン再値上げを表明、神奈川協組なども新価格の検討に入った。セメント値上げを背景とする生コン協組による転嫁値上げが全国的に活発化する公算が大きい。