2007年11月15日号
1:セメント専業9月中間連結~大幅な営業減益に 数量減・エネルギー高 響く
セメント専業・兼業6社の2007年9月中間期の連結業績は、三菱マテリアル、トクヤマなど兼業4社の収益が拡大する反面、専業の太平洋セメント、住友大阪セメントは数量減、石炭・石油価格の高騰などが響き2けたの営業減益となった。改正建築基準法の数量押し下げ圧力が予想以上に強く、値上げ交渉にも影響した。住友大阪セメントは上期中に平均売価を100円上げる計画だったが、3分の2程度にとどまった。通期の値上げ目標を600円から300円に引き下げ、エネルギーコストの転嫁に集中する。太平洋セメントは08年3月期の業績予想を下方修正。住宅市場の悪化で米国事業の収益が低下する公算だ。