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2013年02月14日号

2;最終益6.5倍~太平洋セメ4~12月期決算

 太平洋セメントが8日発表した2012年4~12月期の連結決算は最終利益が前年同期に比べ6・5倍の71億円だった。震災復興や都市圏での堅調な民間投資を背景に、セメントの販売数量が増加した。海外の損益も改善した。一方、兼業の宇部興産、トクヤマの同期の連結決算はともに減収減益だった。世界経済の減速などの影響で化学など主力事業の収益が悪化した。ただ、セメント関連部門は両社ともに増収増益となり、全部門を通じて一番の利益を挙げ、業績悪化を緩和する役割を果たした。13年3月期通期の連結業績見通しは、太平洋が従来予想を据え置き、兼業2社が修正した。