2006年12月21日号

1:07年の生コン、コストアップの転嫁が焦点

　２００６年の生コン業界は、原油価格の高騰を要因とするコストアップが一段と顕在化した。原油高は生コンの輸送コストを押し上げ、さらに原材料のセメント、骨材、混和剤も値上げ姿勢を強めている。春以降、各地区で生コン協組がコストアップを理由とする値上げに踏み切り、ここへきて首都圏の生コン協組も来年度からの販売価格引き上げを相次いで表明した。原油上昇の勢いは鈍ったものの、その水準は来年以降も高原状態が続く可能性が大きい。０７年の生コン業界は、コストアップを実勢価格に反映させることが焦点になりそうだ。