2010年11月11日号
1: セメント4~9月期~専業 回復の足取り遅く
セメント主要4社の2010年4~9月期の連結決算は、専業の営業損益は、住友大阪セメントが黒字転換した一方で、太平洋セメントは赤字だった。国内セメントは利益を確保したが、海外の損益が悪化した。兼業は三菱マテリアル、宇部興産とも収益が大幅に改善。非鉄や化学などの業績が急回復した。セメント関連部門は、三菱マテリアルが減収減益、宇部興産が増収増益だった。2011年3月期通期の連結業績は、4社揃って増収増益を見込む。ただ、兼業に比べ専業の業績回復の足取りは遅い。