2022年09月15日号

2;米国事業に積極投資～太平洋セメント

太平洋セメントが米国のセメント事業に積極投資している。米国子会社のカルポルトランド（ＣＰＣ）を通じてマーティン・マリエッタ・マテリアルズ（ＭＭ）からカリフォルニア州のセメント工場、ターミナル、生コン工場を７月に取得したのに続き、先月にはＭＭが同州南部に保有するもう１つのセメント工場とターミナルを買収することで合意した。買収額は合計で約６億㌦（約８４０億円）。米国セメント市場は、インフラ投資と民間投資の拡大を背景に、中長期的にも安定的な需要が見込めるという。太平洋セメントは、さらなる米国事業の拡大に向け、軸足を置く西海岸にとどまらず、中部や南部でも投資機会を探っていく。