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2021年11月11日号

2;相場観変える転機に、セメント大手値上げそろう

住友大阪セメントは2日、セメント・固化材の販売価格を2022年2月1日出荷分からトン当たり2400円引き上げると発表した。すでに太平洋セメント、宇部三菱セメントが値上げを表明しており、大手3社が出そろった。石炭や原油の価格高騰による製造、物流コストの上昇が共通の理由。老朽化した設備の維持更新費用やカーボンニュートラルの実現に向けた脱炭素化コストなども織り込んだ。オイルショック以降、2000円水準の値上げは例がない。満額浸透すれば全国の主要市場で1万1000円前後で張り付いているセメントの相場観は一変する。