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2020年12月17日号

2;「脱炭素化」に挑む~セメント各社

セメント各社が脱炭素化に向けた取り組みを加速している。政府は2050年までに温暖化ガスの排出量を「実質ゼロ」にする目標を打ち出した。大気中の二酸化炭素(CO2)を増やす主因とされている石炭など化石エネルギーへの逆風も世界規模で強まっている。セメントは国内産業部門で4位のCO2排出源。削減努力を怠ればセメントの消費量が尻すぼみとなり、セメント産業そのものが市場からの退出を迫られる可能性も否めない。セメント各社は、50年に向け、化石エネルギー代替の利用拡大や省エネ設備の導入を進めるとともに、CO2の再利用など革新技術の開発を急ぐ。