2020年08月20日号
1;4社の損益が悪化~4~6月のセメント
セメント5社の2020年4~6月期の連結決算が12日までに出そろった。太平洋セメントを除いた4社で営業損益が悪化し、宇部興産は赤字となった。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で化学、非鉄、セメントなど主力製品の需要が減った。セメント部門は全社減収で、太平洋とトクヤマは増益、住友大阪セメント、三菱マテリアル、宇部興産は減益となった。コロナ禍で建設工事が一時止まるなど需要は鈍ったものの、石炭価格の下落により業績の極端な悪化は回避した。住友大阪、三菱は5月時点で未定としていた21年3月期の連結業績予想を発表した。住友大阪は減収減益、三菱は純利益が100億円の赤字となる見通しだ。