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2006年04月27日号

2:住友大阪セメント~高度塩素除去技術を開発

 住友大阪セメントは、セメント製造工程から抽出した高塩素粉体を肥料や融雪剤の原料になる「カリウム塩」として分離・回収するクローズドシステム型の「高度塩素除去技術」を開発した。工場外に排出されるものがまったくないこと、エネルギー消費が少ないなど環境負荷低減を追及した技術だ。高塩素含有廃棄物の処理増量も期待されている。環境省の05年度「次世代廃棄物処理技術基盤整備事業」による補助金を受けて開発、処理能力800㌧/年の実証設備を同社栃木工場に設置した。1月から実証試験に着手しており、臨海大型工場(赤穂、高知)での導入や他産業への展開を目指す。