2019年08月01日号

3;太平洋セメント、ＡＩでスランプ予測

「正解率９９％以上」――。太平洋セメントが開発したＡＩ（人工知能）を利用したスランプ予測技術は、生コンなどコンクリート製造工場のオペレータのスランプ目視能力を凌駕する。ＡＩ技術の画像認識と深層学習を使って開発したもので、コンクリートの品質安定や製造管理の合理化・省力化に寄与することが期待されている。さらに、高い予測精度を備えるため、熟練オペレータ不足の解消にもつながると見ている。スランプ予測技術はＡＩ利用の入口に過ぎない。同社では、コンクリートの出荷時から硬化時に至る一気通貫の品質・性能予測システムの確立を、長期的な開発目標に掲げている。