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2018年11月01日号

1;9月失速、マイナス圏に~生コン上半期

全国生コン両連合会が10月26日発表した2018年度上半期(4~9月)の生コン出荷量(非組合員は推定)は前年同期比0・8%減の4140万5千m3となった。8月まではプラス圏で推移していたが、9月に入り台風21号などで天候不順に見舞われたこと、北海道胆振東部地震による停電で出荷停止を余儀なくされたため。官公需は3・3%減の1608万1千m3で前年のプラスからマイナスに転じた一方で、民需は0・9%増の2532万4千m3で、上半期としては2年連続のプラスとなった。
地区別の出荷は関東一区、北陸、東海、九州の4地区で増加した。最も伸び率が高かったのは北陸で20・1%増の237万5千m3だった。新幹線工事が出荷のけん引役となっている。福井は58・9%増の65万2千m3と急伸したほか、石川も10%増の39万8千m3となった。関東一区は東京オリンピック・パラリンピック関連施設工事や再開発などが出荷を押し上げている。九州では熊本地震復興工事や福岡の民需などが出ている。
全生連では今年度の出荷を前年比2・7%減の8150万m3と予想しているが、上期が前年割れとなったことを踏まえたうえで需要想定を見直すとしている。