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2018年08月23日号

2;炭価高響き4社減益~セメント4~6月

セメント大手5社の2018年4~6月期の連結決算が9日、出そろった。主力製品の販売増などが寄与して全社が増収を確保したものの、純利益は太平洋セメント、宇部興産、トクヤマが増益、住友大阪セメント、三菱マテリアルが減益と明暗が分かれた。セメント部門の業績は太平洋を除く4社が減益だった。国内需要の回復に伴いセメント販売量が増えた一方、セメント焼成に使う石炭の価格高騰が収益を下押しした。炭価高などコスト転嫁を理由にした今春からのセメントの値上げ効果は発現していない。