文字サイズ(変更方法 文字サイズを大きく 文字サイズを小さく
2018年05月10日号

2;原単位低下に歯止め~セメント昨年度内需

セメント協会が4月26日発表した2017年度のセメントの国内需要は前年に比べ0・2%増の4187万6千トンだった。4年ぶりに増加に転じたとはいえ、90年度以降、2番目の低水準だった16年度と同程度にとどまった。工法の変更や人手不足を背景とする現場工程の遅れ、諸資材の輸送力不足などの要因が複合化して需要を下押しした。ただ、S造の台頭などで低下の一途だった建設投資1億円当たりのセメント原単位(使用量)が0・1トン減の86・9トン(見込み)とおおむね歯止めがかかった。荷動きも4月に入り活発化しており、潮目が変わる公算が出てきた。