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2017年10月12日号

2;生コン情報電子化を試行工事で検証~国交省

国土交通省が今年度、生コン情報を電子化した試行工事を行い、その効果を検証する。10日に同省が開いたコンクリート生産性向上検討協議会(前川宏一会長)で明らかにした。建設現場では、建設生産プロセスにおける調査・測量、設計、施工、検査、維持管理に関する情報を一括管理するサプライチェーンマネジメント(SCM)の導入が検討されている。その一環として、大手ゼネコンは、情報の電子化システムを独自で導入しており、原材料や部品の一括調達によるコスト削減で効果を上げている。また取引先も情報に基づいた計画生産によってジャストインタイムで納入できるメリットがある。これを踏まえ、コンクリート工事の生産性を向上させる仕組みの一つとして、生コン工場にSCMへの参加を求めていく。同省は今後、全国生コンクリート工業組合連合会や日本建設業連合会、全国建設業協会と生コン情報の電子化に向けた運用方法を検討する。