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2008年09月11日号

1:生コン~需給ギャップを是正 環境激変に対応できる構造へ

 需要の激減、コスト膨張、取引先の与信不安。生コン業界はいま、3つの課題に直面している。生コン協同組合を中心に悪環境を乗り切る構えだが、課題解決には、需給、商取引など各面で環境の激変に対応できる構造への転換を進める必要がある。
 景気が後退局面に入りし、マンション、工場などの民間投資が鈍化、生コンの需要は支えを失い、急激な右肩下がりが続く。4―7月の全国の生コン出荷数量(全生連まとめ。非組合員は推定)は3325万立方メートルと前年同期に比べ11・3%の減少。月の出荷は7か月連続で1000万立方メートルを割っている。
 需要と供給のギャップが拡大しており、協組も需給ギャップを放置したままでは値上げや値支えの足かせになるとしてこの問題に真正面から向き合うようになっている。都市、地方とわず協組主導による集約化が実施、検討されており、その規模も5割の設備削減を目指すなど大きくなっている。