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2008年08月21日号

1:セメント5社 4―6月期連結決算~需要低迷、収益を圧迫

 セメントメーカー主要5社の2008年4―6月期連結決算が11日出そろった。太平洋セメントの営業損益が13億5000万円の赤字(前年同期は109億9000万円の黒字)となり、住友大阪セメントは前年同期に比べ18億5000万円(59・2%)の営業減益だった。石炭など燃料価格の上昇分を転嫁するセメント値上げは浸透したものの、国内需要が予想以上に落ち込み、収益を圧迫した。兼業も三菱マテリアル、トクヤマが営業減益となった。セメント部門の収益悪化が要因の1つ。今期の業績は5社とも従来予想を据え置いた。だが、資源価格の高騰や景気後退など経営の先行きは不透明感を増している。セメント部門では国内需要が回復に転じるかどうかが第2四半期以降の業績を左右する。