2016年02月04日号
1;4年ぶり9000万m3割れ~昨年の生コン出荷
全国生コン両連合会が1月29日発表した2015年(暦年)の全国生コン出荷量は前年に比べ8・5%減の8870万5千m3で、2年連続のマイナスだった。暦年出荷で9000万m3を割り込んだのは、11年以来4年ぶり。全生連は、鉄筋工や型枠工などの職人不足を要因とした工期の遅れや災害復旧工事の終息などによる公共工事の減少、コンクリート製品化の進展など「複合的な要因」とみている。
官公需向けは9・3%減の3828万2千m3、民需は6・1%減の5042万4千m3でいずれも2年連続のマイナスだった。官民比率は43・1対56・8で、官公需が0・9ポイント下げた。地域別では東北を除く9地区でマイナスだった。
工組別にみると、前年実績を上回ったのが岩手、福島、千葉、石川、三重の5工組。このうち、震災復興工事が出ている岩手、福島は10%の増だった。千葉は外環道、三重は東海環状道の特需があった。石川は金沢地区で民間の特需があった。
下回った41工組のうち、2ケタ減は22工組、20%以上の減少は3工組だった。