2015年07月09日号

2;需要減下で市況維持～東北の生コン

東北地区では、震災復興需要の増加を受けて、全域で生コン市況が改善した。建設物価によると、東北の４１地区のうち震災以降、表示価格が上昇したのは９割弱の３６地区に上る。市況が乱れていた仙台も震災後、５６５０円上昇し１万３７００円（１８・１８・２０）となった。会津地区も昨年、協組の共販再開で４７００円上昇し１万３２００円となっている。こうした中、震災復興工事は太平洋沿岸部に集中し始めており、内陸部では震災前の出荷水準に戻りつつある。震災需要が終息した地域では現在の市況を維持できるかが最大の焦点となっている。