2015年04月30日号
1;生コン出荷 4年ぶり減
全国生コンクリート工業組合連合会、同協同組合連合会が27日発表した2014年度の生コン出荷量(非組合員は推定)は前年比4・9%減の9401万4千m3と4年ぶりにマイナスとなった。官公需は3年ぶりのマイナス、民需は5年ぶりのマイナスだった。出荷構成比は官公需が43・9%、民需が56・1%だった。今年度の出荷は先月発表された見通しが9050万8千m3のため、14年度実績に比べ4・7%減となる。
14年度は消費増税の影響などで減少に転じた。地区別では7地区で前年実績を下回り、プラスは関東二区、北海道の2地区のみ。近畿は横ばいだった。
震災復興需要で増加が続いていた東北も10年度以来4年ぶりにマイナスに転じた。岩手は10%増の201万m3と、1999年度以来15年ぶりに200万m3の大台に回復したほか、福島も6・6%増の216万m3だった。しかし、仙台市内の復興工事がピークアウトした宮城は6・3%減の304万7千m3とマイナスに転じた。秋田、山形もマイナスで、青森は18%減の96万m3と、過去最低の出荷だった09年度とほぼ同じ水準になった。
関東一区は全都県でマイナスだった。今年に入ってから東京は出荷が回復傾向にあるが、埼玉と神奈川は厳しい状態が続いている。