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2015年04月02日号

1;今年度想定は9050万m3~生コン

全国生コンクリート工業組合連合会は3月27日、2015年度の生コン需要について、昨年12月発表した14年度見込みに比べ6・9%減の9050万m3となる見通しを発表した。全生連では上期の出荷実績が出揃った段階で、通期の需要想定を見直す方針だ。

15年度は官公需が3748万m3、民需は5302万m3と見通した。職人不足などによる工期遅れの影響が続くと予想した。ただ、首都圏では東京五輪関連工事、東北では被災地の復興工事、リニア中央新幹線の整備が進む地域では、これから出荷の回復傾向が鮮明になっていく見通しで、全生連は「生コン出荷の回復はまだら模様になる」と予想している。地区別では北海道が340万1千m3、東北が923万6千m3、関東一区が2206万5千m3、関東二区が657万7千m3、北陸が413万1千m3、東海が1040万8千m3、近畿が1332万5千m3、中国が502万1千m3、四国が385万2千m3、九州が1249万2千m3と予想した。

14年度の4~2月の出荷実績は前年同期比4・5%減の8649万3千m3となっており、従来予想(9720万m3)を下回るのは確実。3月の出荷量が前年実績と同じだった場合、14年度通期の出荷は9474万8千m3と、9500万m3を割り込む。この場合、15年度の需要予測は4・5%減となる。