2014年10月09日号
1;白舗装の発注定着へ~国土交通省
国道の明かり部でコンクリート舗装の採用が増えている。2011年度に供用を開始した直轄国道で、明かり部におけるコンクリート舗装は2kmしかなかったが、国土交通省が道路関係予算に「コンクリート舗装の積極的活用」を盛り込んだ12年度は11km、設計業務等共通仕様書でコンクリート舗装とアスファルト舗装を比較・検討する文言を盛り込んだ13年度は16kmとさらに増えた。
国土交通省では、2011年度から地方整備局に啓発資料の配布、説明会を開催して、アスファルトとコンクリートの価格差が縮まってきたことや、コンクリート舗装のライフサイクルコスト(LCC)などの情報を周知して、現場の発注担当者が「適材適所」で、コンクリート舗装を採用できる環境を整えてきた。
こうした中、中国地方整備局は12年度末にコンクリート舗装活用マニュアル、14年度に近畿地方整備局がコンクリート舗装の技術資料を刊行するなど、コンクリート舗装を「適材適所」で採用することが定着しつつある。今後は、実際の発注業務を通じて生じた課題の解決が大きなカギとなりそうだ。
施工事例を収集
同省では各地で行われているコンクリート舗装の施工事例を収集し、新しい取り組みが行われた際には逐次周知していく考えだ。