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2014年08月21日号

1;太平洋、米国事業が復調~セメント決算

セメント主要5社の2014年4~6月期連結決算が8日までに出そろった。建設現場の工程遅れや人手不足を背景に、セメントの国内需要に減速感が広がっており、数量による業績押し上げ効果は小さくなってきている。専業2社は、太平洋セメントが米国事業の損益改善などで増収増益となった一方で、住友大阪セメントは減収減益だった。SSトラブルによる運搬費の増加などが要因。兼業3社の経常利益は三菱マテリアル、トクヤマが増益となったものの、化学部門の不振が続く宇部興産は赤字に転落した。セメント部門は三菱を除いた両社で増収増益だった。