文字サイズ(変更方法 文字サイズを大きく 文字サイズを小さく
2014年05月15日号

1;住友大阪が最高益更新~セメント決算

セメントメーカー主要5社の2014年3月期連結決算が13日、出そろった。セメントや骨材などの需要拡大を受け、専業2社の業績が大きく伸びた。住友大阪セメントは全ての利益項目で最高益を達成した。太平洋セメントも経常利益、純利益が06年度以来、7年ぶりに過去最高を更新した。兼業3社は化学部門が不振の宇部興産を除き営業増益を確保した。今期もセメントの事業環境はおおむね堅調だが、燃料や物流などのコストアップ圧力も強まる。

全社増収増益

主要5社のセメント部門の連結業績はそろって増収増益となった。建設投資拡大の追い風を最も強く受けたのは専業2社だが、兼業3社もセメント部門が全社業績の下支え役を担った。

15年3月期は太平洋セメントとトクヤマが営業減益を見込む。諸々のコストが上昇することが要因。また、今年度は内需対応で抑制した輸出を拡大する動きも出てくる。宇部興産は仕向地での商権を維持するため輸出を約30万トン増やす計画だ。