2007年11月29日号
1:日米のセメント~需要・市況 格差広がる
日米のセメント需要は94年に米国が日本を上回り、その差は12年間で2倍以上に拡大。セメント市況も米国は一貫しているのに対して、日本は低位横ばいが続く。セメント協会がまとめた「米国セメント産業の現状」で日米を比較した。米国のセメント需要のけん引役は道路・橋梁と個人住宅。この2部門だけで総需要の5割強を占める。道路のコンクリート舗装のシェアは3割に上るという。維持補修需要も多い。ただ、ここにきてサブプライムローン問題による個人住宅市場の冷え込みによりセメント需要も一転減少に。回復は09年以降となる模様だ。