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2013年11月21日号

2;輸出削減つづく~セメント

セメントの輸出枠を国内に振り向ける動きが続いている。今年度上期(4~9月)のセメント主要5社の輸出量は、トクヤマを除き軒並み前年実績を下回った。下期に入っても輸出抑制が続いており、今年度は850万トン前後と前年に比べ1割程度減りそうだ。メーカー各社は今年度の国内需要を当初、4600万トンと想定、それに基づいて輸出枠を設定した。だが、予想を上回るペースで内需が増加、急きょ輸出抑制へと舵を切った。セメント工場は昨年度からフル稼働が続いており、内需増加分を増産できる余力はない。メーカーは「輸出削減が生産面での最大の内需増加対策」と指摘する。