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2013年07月25日号

1;舗装推進会議が始動~岩手生コン工組

岩手県生コンクリート工業組合がこのほど設置したコンクリート舗装推進岩手会議(安東邦男委員長)の第1回会合が19日、盛岡市内で開かれた。全生連(全国生コンクリート工業組合連合会)が今年度新たにコンクリート舗装推進会議を発足させており、岩手会議はこの全国会議の設置の趣旨を受けて、岩手県工業組合として課題に取り組むため立ち上げられた。全生連の推進会議に対応するかたちで新設された地方の組織としては全国で初めて。19日の会合では全生連コンクリート舗装推進会議の渡辺夏也技術部会長の講演を聴講。そのあと岩手会議の今後の取り組みのロードマップについて協議した。

阿部理事長は会議の冒頭のあいさつのなかで、全生連がコンクリート舗装推進会議を設置した経緯などにふれ、今後各地区本部、各工業組合による推進会議の立ち上げを促進し、全国的にセメント協会と協力しあって活動していくようにしたいとの考えを示した。

岩手会議におけるロードマップについての協議では、事務局が案を提示し、各委員が次回会議までに案についての意見を事務局に寄せることにした。事務局案では、会議が検討する事項は、▽協組受注体制の確立▽技術上の諸問題の解決▽コンクリート舗装の普及活動。協組受注体制の確立は、①価格設定の見直し②受注者側のコスト分散手段の検討③発注者側のコンクリートの種類などに関する情報の収集、技術面の検討に関する情報の提供を行う。

技術上の諸課題の解決は、①曲げ強度試験に代わる試験方法の検討②舗装コンクリートの新しい工法などの学習、研修③舗装コンクリートJIS認証取得工場の増加、既認証工場における舗装コンクリートの品種の追加を行う。

コンクリート舗装の普及活動では、国、県などへのコンクリート舗装PRおよび採択の要望、建設業関係者、機関へのPR活動を行う。

コンクリート舗装推進岩手会議は今月初めに立ち上げられた。委員長を共同事業委員会委員長、副委員長を技術委員会委員長と共同事業委員会副委員長がつとめ、共同事業と技術の両委員会の委員らで構成する。セメント業界から指導員として2名が参加している。第2回目の会合は1~2月後に開くことになるもようだ。

渡辺氏による講演では、全生連のコンクリート舗装への取り組み、全生連コンクリート舗装推進会議の活動内容、道路舗装の現状、舗装コンクリートと施工法、岩手県の道路舗装などが説明された。