2007年10月04日号
4:鹿島~慣性力を3割低減 上部工にサクセム
鹿島は9月26日、橋脚部に制震ダンパーを用いて、地震時の慣性力を低減する新しい制震橋脚構造「ハイフレッド(HiFleD)橋脚」を開発し、新潟県長岡市の商業施設の歩道橋に適用したと発表した。
ハイフレッド橋脚は、橋脚部材を細い4本のコンクリート柱で構成し、その間に鋼製トラスと制震ダンパーを設置した組柱構造となっている。組柱構造が柔構造となり、その揺れを制震ダンパーに吸収することで地震時の慣性力を3割程度低減できる。また、歩道橋の上部工には、国内で3橋目となる超高強度繊維補強コンクリート「サクセム」の桁を採用している。