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2007年05月17日号

1:セメント決算、合理化と売価引上げで改善

 セメント専業大手の太平洋セメント、住友大阪セメントの2007年3月期連結決算は増収増益だった。国内のセメント販売数量は減少したものの小幅にとどまり、一方でリサイクル原燃料使用を中心とするコストダウンが進んだ。また、セメント販売価格引き上げ効果などもあり、収益が改善した。太平洋セメントは海外の米国、アジアの子会社のセメント事業が引き続き大幅な増収増益で、業績への寄与が前期よりも増した。住友大阪セメントの経常利益、当期純利益は同社発足以来最高になった。両社とも引き続いて今期も値上げを進める方針を示し、その効果を見込む。