2007年03月29日号
3:代替骨材へのシフト進む、関西の細骨材
中国産川砂の禁輸で関西の細骨材事情がこの1年で大きく変化している。特に大阪湾岸部の生コン工場では九州産海砂や石灰石砕砂、兵庫県家島周辺の砕砂への変更が進み、05年に約220万トンの輸入(大阪、和歌山税関)を行っていたが、06年は150万トンまで減った。川砂事業を行っていた大阪府砂利石材協同組合の取扱い数量も半減の45万立方メートルとなる見込みだ。一方、唐津、北九州産の海砂を扱う西日本マテリアルの移入数量は40%増となった。現在は同社経由の海砂が細骨材価格の指標となり、他の細骨材はこの価格に連動するかたちとなっている。また、石灰石砕砂も増産準備が整い、4月から月当たり16万トンが移入される公算である。