2006年12月07日号
2:住友大阪セメントが電脳コンクリート開発
住友大阪セメントはYRPユビキタス・ネットワーキング研究所(坂村健所長=東京大学教授)と共同で電脳コンクリート(ものを言うコンクリート)を開発した。コンクリートにRFIDタグ(ICタグ)を埋め込み、専用のリーダー「ユビキタス・コミュニケータ」をかざすとコンクリート供試体の作製日や強度、試験日、材料などの生産・出荷情報のほか、メンテナンス履歴もリーダー画面に表示されるほか、音声でも確認できる。これらのデータを積み重ねることで、一貫した品質データが確認でき、 構造物のトレーサビリティーが確立できる。ICタグが同研究所の開発したものや場所を認識するucode(ユーコード)を搭載したICタグがユビキタスネットワーク内のサーバーと繋げて情報を読み取る仕組み。データはサーバー内に保管され、項目も無限に追加できる。