2006年11月23日号
1:セメント、値上げが焦点
セメント主要5社のセメント・関連部門の2007年3月期連結決算は増収増益となる見通しだ。太平洋セメントは米国事業の好調が続き、海外事業の営業利益は全体の45%に達する見込み。三菱マテリアルも米国事業が支えになる。住友大阪セメントはセメントの売価アップなどで利益を積み上げる。今年度のセメント国内需要は民需好調により、当初予想を上回る5800万㌧程度になる公算。産廃利用など利益の源泉となる事業が他産業との競合で単価が下がっており、セメント関連部門の収益力強化にも値上げが焦点となる。