2006年09月14日号
1 燃料系産廃 調達厳しく~セメント 技術開発、営業強化
セメントメーカー各社がセメント焼成用として使っている燃料系産業廃棄物の調達が一段と厳しくなっている。石炭・原油価格の高騰に伴うエネルギーコストの上昇を背景に、製紙を中心とする他業界が木くず(木質系バイオマス燃料)などの使用を拡大しているためだ。セメントメーカー各社は必要量を確保するべく収集エリアの拡大など営業を強化しているほか、調達品目の多様化を図ったり、他業界ではあまり使われていない産廃を使いやすいように加工する技術開発などにとりくんでいる。一方、石炭に比べ安価な、廃油などを原料とするエマルジョン燃料の開発を模索する動きもある。