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2006年08月31日号

1:中庸熱離れ、値上げ後も現状維持の姿勢

 首都圏では東京地区生コン協同組合をはじめ、主要協組が中庸熱セメントを使った生コンの価格を引き上げているが、ゼネコンはとりあえず「現状維持」の姿勢。急に中庸熱離れが進むことはなさそうだ。目先の物件の駆け込み発注は済んでおり、値上げの影響が差し迫っていないことに加え、発注者や設計者が中庸熱セメントの性能を高く評価していること、低熱セメントを使った生コンの価格が高いことが背景にある。しかし、コストメリットが薄れるため、部位によってセメントを使い分けるなど、中庸熱需要は一定規模まで縮小する公算もある。