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2012年06月28日号

1;エコ舗装普及へ実地調査~全生連総会

 全国生コンクリート工業組合連合会、同協同組合連合会(全生連・阿部典夫会長)は21日、都内で通常総会を開き、今年度の事業計画などを承認した。構造改革関連では、国土交通省の今年度予算に盛り込まれたコンクリート舗装の積極的活用に対応し、普及活動を強化する。今年度は舗装用ポーラスコンクリートのZKT化やポーラスコンクリート舗装の試験施工、簡易コンクリート舗装を行っている協同組合への実地調査を行う。また、暴力団排除条項に対応する定款変更を承認した。
 工組連では、今年度から工組の資質向上策として全国事務局研修会が正式に復活した。技術関連では、乾燥収縮の実態調査のほか、足利工業大学、日本大学、前橋工科大学とJIS関連試験の共同研究を実施する。JR東日本が強化したASR試験(ZKT206)の判定基準見直しと簡易法開発に取り組むことも決めた。来年に開催される予定の第17回生コン技術大会に向けた準備も進める。
 また、暴力団排除条項への対応策として、組合から暴力団及び暴力団関係者を排除できる定款変更を承認した。全生連では現在、生コン工組や協組を対象に定款変更に関するアンケート調査を実施している。
 総会の冒頭に阿部会長は3年目に入った構造改革に触れ、「中長期的観点から集約化を進めていかなければいけない。また、新規需要の開拓では国土交通省がコンクリート舗装の積極的推進を打ち出しており、各協組でエコ舗装のノウハウを身に着けていくことが必要である」とあいさつした。
 工組連の役員の改選では理事8名、監査役1名が交代した。新副会長として、福島県生コンクリート工業組合の吉川卓志理事長(東北地区本部長)、広島県生コンクリート工業組合の石内寛理事長(中国地区本部長)の2名を選出。また協組連の役員改選では6名の理事が交代し、工組連で選任された2名の副会長を新任した。新任理事8名は以下の通り(敬称略)。▽村岡兼幸(秋田)▽根岸正之(東京)▽南谷哲彦(福井)▽伊藤巧(三重、工組連のみ)▽溝尾廣治郎(大阪兵庫)▽石内寛(広島)▽木村寛喜(山口、工組連のみ)▽花井秀裕(愛媛)