2012年04月05日号
3;値上げ浸透が焦点~三大都市圏の生コン
2011年度の三大都市圏の生コン市場は民需が堅調に推移し、10年度実績を上回ったようだ。12年度も主要ターミナル駅での再開発工事をはじめ、建築工事が好調で増加を見込む。その一方で、生コンの値上げが大きな課題となっている。太平洋セメントが昨年度の未達分の獲得を目指す方針を表明しているほか、原油高で輸送用の燃料も高騰している。関東一区、名古屋では昨秋以降、値上げを打ち出しており、この価格の浸透に注力する。価格が続落している大阪は、市況改善に向けた取り組みが焦点となる。