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2025年08月21日号

1;米事業、需要振るわず~太平洋・UBE三菱

セメント大手3社の2025年4~6月期の連結決算が7日、出そろった。太平洋セメント、UBE三菱セメントは、稼ぎ頭の米国事業が需要減少で収益が低下し、営業利益が前年同期比で減少した。住友大阪セメントは増益だったものの、巡航速度に戻ったとはいえず、セメント事業は小幅ながら赤字が残った。国内セメント事業は、エネルギーコストが改善する一方で、国内需要の低迷による販売数量の減少、固定費の増加が業績の足かせになっている。4月のセメント値上げによる増益効果は太平洋セメントが36億円、住友大阪セメントが5億円と出足に濃淡が見られる。26年3月期は3社ともに従来予想を据え置いた。