2024年12月19日号
1;需要低迷が長期化~2024年の生コン
生コン業界の2024年は事業継続に向けた環境整備に取り組んだ年だった。2度にわたるセメントの大幅値上げへの対応が一服した一方で、骨材価格の高騰が全国で広がり、大きな負担を強いられた。さらに深刻なのが官公需の長期的な低迷などを背景とした生コン需要の減少だ。建設業・物流業の2024年問題の影響も建設現場に徐々に現れてきており、需要を押し下げる要因となっている。全国生コン両連合会では今年度の需要を6950万㎥と想定しているが、現状のペースで推移すると6600万~6700万㎥まで落ち込む公算が高い。需要環境が厳しい中で、適正価格の確保、労働条件の改善、イメージアップなどに力を注ぎ、相応の成果をあげた。