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2024年07月04日号

2;キルン稼働率80%割れ~昨年度

セメントの国内販売や輸出の低迷による生産量の減少でキルン稼働率が落ちている。セメント協会によると、2023年度の稼働率は前年度に比べて3・1ポイント減の78・9%で、2010年度以来13年ぶりに80%を割り込んだ。生産量が減った影響でエネルギー・原料代替用の廃棄物・副産物の使用量も1割減った。生産量の減少がセメント各社のコストを押し上げる。国内需要はなお縮小しており、今年度も生産低迷が収益を圧迫する構図は変わらない。